突発性難聴について

突発性難聴とは、通常片側の耳が突然聞こえなくなる病気です。
耳鳴りやめまいなどの症状を併発する事もあります。
難聴の度合いは人それぞれで、片耳が全く聞こえなくなる方もいれば耳が詰まった感覚(耳閉感)を感じる方もいます。
突発性難聴の原因と症状
現時点でははっきりとした原因が明らかになっていません。
鼓膜より更に奥にある「内耳」の循環不良による説や、ウイルスの感染により発症するという説があります。
その他アレルギーやストレスなどが原因といわれる事もあります。
症状は
- 耳の聞こえが悪くなる
- 耳鳴り
- めまい
- 耳が詰まった感覚(耳閉感)
などがあります。
似たような症状に「メニエール病」がありますが、メニエール病はめまいを繰り返すのに対して
突発性難聴は反復して起こる事はないとされています。
突発性難聴に対しての鍼灸治療

病院の治療では体内の炎症を抑えるステロイド剤や血流をよくする血管拡張薬、
末梢神経の修復を助けるビタミンB12が中心となりますが
原因が不明な為、決定的な治療法はありません。
東洋医学では「肝・心・脾・肺・腎」5つの内臓のバランスを診ます。
この中でどれ1つでも働きが弱くなっていると五臓のバランスが崩れ、身体に不調が出てしまいます。
突発性難聴は「腎(じん)」の働きが低下すると発症します。
「腎」は体内の水の動き全体と関係しています。
耳の奥の方にある「内耳」にはリンパ液が流れており、
水液をつかさどる「腎」と密接な関係があります。
また、お顔の目、鼻、口など感覚器官はそれぞれ内臓と関係しているのですが、
「腎」は「耳」が連絡口として深い関係にあるので、
聴覚には「腎」が影響しています。
ですので、「腎」の働きが低下すると「耳」の症状である突発性難聴を発症すると考えられているのです。
当院の治療について

体には360個以上のツボがあります。
この中から「腎」の働きを良くするツボに鍼(はり)とお灸をする事で突発性難聴が改善します。
ただ、「腎」の力は生まれた時が一番強く年齢を重ねるにつれて弱くなるので、症状の改善スピードは他の内臓が原因の症状と比べると、遅くなる傾向があります。
ですが発症してからすぐに治療を開始する事で、改善スピードを早める事が可能です。
使用するツボは
- 太谿(たいけい)
- 三間(さんかん)
- 翳風(えいふう)
などがあります。
東洋医学では原因が明らかになっています

西洋医学では原因不明の突発性難聴ですが、東洋医学では原因が明らかになっており治療法も確立されています。
早期治療が症状改善の鍵になりますので、お早めにご相談下さい。
発症から月日が経っている方でも症状は改善出来ますので、お気軽にご連絡下さい。